植毛(しょくもう)とは


読んで字のごとく毛を植えつけること

植毛とは、髪の毛がまったく無い部分や薄毛で気になる部分の頭皮に手術によって、直接毛(または髪の毛の組織)を植えつける医療行為です。
頭髪だけでなく、眉・まつげ・アンダーヘアなどにも施術が可能です。

もともと植毛という技術は、火傷や事故による外傷・病気や薬の副作用による抜け毛などに悩む患者の精神的な負担を取り除くために研究が行われてきたのですが、近年では美容の方面でも関心が高まりその技術が磨かれています。
特に欧米では日本よりも盛んに行われています。


方法としては、大きく分けて自毛を移植する「自毛植毛法」と人工毛を頭皮に植えつける「人工毛植毛法」があります。
人工毛はカツラや増毛でも利用されていますが、特に植毛の場合は直接体内に入るので心臓のペースメーカーや人工血管など外科手術で使用されている素材を使った人工毛を使用します。

【自毛植毛法(じもうしょくもうほう)】
自分の毛髪を薄くなった部分に移植する治療法が自毛植毛です。
最も生命力の強い毛髪を使用するため一度移植したら、その成長は半永久的ともいわれています。

後頭部の毛髪は、男性ホルモンから生まれる毒素に強く、どんなに薄くなっている人でも、しっかりと残っています。
この生命力の強い毛髪を生きたまま移植するというわけです。

自分自身の毛髪ですから、もちろん移植後の拒絶反応はほとんどありません。
色や質感も変わらず、加齢とともに移植部分もグレーヘアーへと変化してきます。
一度移植してしまえば、その後は面倒なメンテナンスは一切不要です。
カツラのように高額な維持費もかかりません。
半永久的に生えつづける治療法が自毛植毛なのです。

アメリカでは人工毛移植のトラブルが多発したため、人工毛による移植は法律によって禁止され、現在では自毛植毛が一般的になっています。
ここ数年、施術件数は飛躍的な伸びを示し、年間およそ100万人の人々が施術を受けているほどです。
「自毛植毛」は、日本ではまだ一般的ではありませんが、その安全性と確実性への評価は高く、薄毛に悩む一般の方々への普及が大いに期待されています。

【人工毛植毛法(じんこうもうしょくもうほう)】
植毛には自毛植毛とは別に「人工毛植毛」があります。
表面的な違いは自分自身の毛髪を移植するか、人工(合成繊維)の毛を頭皮に植えるかの一点だけですが、この一点の違いが多くの差異を生みます。

まず、人工毛は伸びません。
そのため周囲の毛髪が伸びるに従って違和感が生じ、散髪の際も非常な注意を要します。
また異物を頭皮に埋め込んでいるのですから、当然排除しようとする免疫反応が生じます。
個人差がありますが、人工毛は1年でその半数以上が抜け落ちると言われます。
また以前は劣化しやすく細菌感染の恐れも指摘されていましたが、最新の人工毛はある程度改善されているようです。

一方で人工毛には植毛の量に限度がない、すぐにイメージ通りの髪が再現できるなどのメリットがあります。
とはいえ、アメリカでは過去にトラブルが多発したため人工毛植毛を法律で禁止されています。
日本においても人工毛植毛を実施している医療機関は少なく、自毛の植毛法の普及が見直されているようです。


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